イースセルセタの樹海といえば、
イースシリーズでは4番目の作品にあたります。
イース4に位置する作品は、同一の原案から
それぞれ異なる会社で開発された
全く異なる4作のゲームが発売されているのです。
リメイクとかではなく、
同じ原案から全然別のゲームが4つも出ているとか、
びっくりですよねー。実はこの「セルセタの樹海」をやる前に
PCエンジンの「イースⅣ」をプレイしたことがあるんですが、
てっきりそのリメイクだと思っていた私は驚きました。
そしてイースの生みの親であるファルコムさんの
初となるイース4作目のオリジナル作品
イースセルセタの樹海
はいったいどんなゲームなのか。
PCエンジン版「イースⅣ」との違いを交えながら、
ご紹介していきたいと思います。
イース4とは?
シースシリーズとしては4作目ですが、
ゲームの中の時間軸では
イースⅠ・Ⅱに続く物語
となっています。
世界感
セルセタという樹海が舞台となっています。
この地はかつて有翼人によって繁栄を極めた
セルセタ文明がありました。
好奇心と冒険心から
魔の森と呼ばれる樹海と
そこに眠るセルセタ文明の謎を探るアドル。
そして
有翼人がセルセタ王国を反映させ、滅ぼす原因となった
「太陽の仮面」を求めて樹海を暗躍する悪者の存在。
彼らは幾度となく樹海を探索するアドルの行く手を
阻んでいきます。
アドルが「冒険家」といわれることになる
最初の冒険が、
現在では滅びてしまった、
かつて栄華を極めた文明の探索
なんてロマンチックですよねー。
原案は一緒でも全然別物といわれる4作品ですが、
世界感や大まかなストーリーの流れは大体一緒なのです。
イース4 同じ原案の4作品とは?
同じ原案の4作品には
- イースIV The Dawn of Ys【PCエンジン】
- イースIV MASK OF THE SUN【スーパーファミコン】
- イースIV MASK OF THE SUN -a new theory-【PS2】
- イース セルセタの樹海【PSVita・PS4】
があります。
スーパーファミコンで版倍された
「イースIV MASK OF THE SUN」を正史、
PCエンジン版の
「イースIV The Dawn of Ys」をアナザーストーリー
とする風潮が長らくあったそうですが、
本家本元のファルコムさんから
「イース セルセタの樹海」
が発売されたため少し状況が変わります。
どれも少しずつ内容が違うので、
どんな違いがあるのかやって確かめてみるのも面白そうですねー。
キャラクター
アドル・クリスティン CV梶 裕貴
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
後に「冒険家」と呼ばれることになる彼ですが、
今はまだ駆け出しの旅人さん。
イースを救ったばかりの英雄さんだけど、
今作では記憶喪失となっていて
その剣技には少し陰りが見えるようです。
やったことのあるPCエンジン版含む、
他の作品も「記憶喪失」設定は
無かったので、少し意外でした。
行き倒れは相変わらずですけどねー 笑
イースシリーズ初のPSVita作品とあって、
シリーズを知らない人も楽しめるようにとの
配慮かもしれません。
そのため記憶を思い出すシーンがあるんですが、
その中にアドルの幼少の頃の
旅や冒険に興味を持った経緯
などもあってファンとしてはうれしかったです。
基本的にしゃべらないタイプの主人公なので、
アドルの過去や幼い頃の話は
あまり語られることがないだけにうれしいです。
PCエンジン版ではロムン帝国に捕まって
身ぐるみを剥がされて脱獄する。
という衝撃の始まりでした。
「記憶喪失」も「身ぐるみを剥がされて脱獄」、
どっちにしてもショッキングな始まりですねー。
アドルがルーという魔物になるというところは
PCエンジン版でもあって、
アド・ルーといわれてたのも思い出して嬉しかったです。
デュレン CV 平田広明
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
情報屋とうそぶいてアドルについてくるデュレン。
文句を言いながらもなんだかんだでついてくる彼は、
本当にお人よしですよねー。
PCエンジン版ではその立ち位置は少し違いますが、
操作はできないけど一緒に戦ったり
というシーンはあったような気がします。
格闘家ということで、今作では登場しないドギの代わりかな?
なんてついつい思ってしまいますね。
カーナ CV石原夏織
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
樹上集落コモドで暮らす快活な女の子。
アドルパーティーのムードメーカー的存在でもありますね。
PCエンジン版では
「火の村アリエダの樹海警備隊長カーナ」
という立場で、もう少しとげとげしていたので、
とても意外な感じがしました。
たまにアドルの前に現れては、
ロムン帝国の情報を伝えにくるというお堅いイメージでした。
そして故郷を救ってくれたアドルにホの字、なんですよねー。
今作ではあまりそういう態度はなくて、
純粋に弟を心配する快活な少女って感じですね。
オズマ CV浪川大輔
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
セルレイという村のリーダーで、
スパーダという聖獣を育てて使役する少年です。
カーナと違ってこちらはお堅い優等生タイプのキャラ。
スパーダの秘密を知るべく
アドルと一緒にセルセタ王国の秘密に迫ります。
PCエンジン版にはいなかったキャラですねー。
カンリリカ CV小倉唯
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
ハイランドに住む、エルディールの世話役である
『使徒』の有力候補の少女。
少し大人ぶっていて生意気なところはあるけれど、
年相応の少女らしいところもあってかわいいです。
ある意味で記憶喪失のアドルやカーナたちより
しっかりしています 笑
お気に入りのキャラでよく使ってました。
PCエンジン版ではいなかったキャラですね。
フリーダ CV甲斐田裕子
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
デュレンの幼馴染で、パーティーのお姉さん的存在です。
敵の首領であるグル―ダと婚約者っていうのに
びっくりですねー。
グル―ダとデュレンとフリーダは幼馴染なんだけど、
どう見ても同じ年ごろには見えないんですよ。
特にグル―ダは成長が止まってるんじゃないかというくらい、
二人よりも幼く見えますよねー。
彼女もPCエンジンではいないキャラでした。
リーザ CV白鳥 由里
参照画像:https://www.falcom.co.jp/ysc_ps4/
今作のヒロインです。
PCエンジン版では滝から落ちて倒れてるアドルを助ける
というシーンがあったんですが、
今作ではなくなっていたのがちょっと残念。
セルセタ王国時代の機械兵器ソルを乗りこなしたり、
たくましい感じのヒロインになってます。
実は声のあったPCエンジン版の声優さんと一緒なんですよ!
そこは変わらないでいてくれてうれしかったです。
ストーリー
記憶喪失のアドルが、
ロムン帝国のグリゼルダさんから樹海の探索を
頼まれることから物語が始まります。
樹海の中にはアドルの失った記憶も散らばっているので、
この申し出は渡りに船だったと言えます。
記憶を失ったアドルは樹海の集落に着くたびに
何らかの犯人扱いされて、捕まります。
これが2回連続で続くと「またか」と笑えてきますよねー。
最初は失われた記憶を求めての樹海探索も、
悪者の暗躍と何かしらの陰謀に巻き込まれていくことになります。
グル―ダ率いるロムン帝国もそれに関わっているんですが、
PCエンジン版では
- アドル
- レオ率いるロムン帝国
- グル―ダ一派
の三すくみという感じでした。
グル―ダはロムン帝国とはまた違う適正力で、
アドルは影の悪役グル―ダたちだけではなく
レオ率いるロムン帝国とも対峙しないといけなかったのです。
「セルセタの樹海」では三バカトリオの頭をやってレオですが、
PCエンジン版では悪役も悪役で、
ロムン帝国の兵器を持ち出して来たり
カーナの村を襲ったり
結構過激な人物でした。
有翼人であるエルディールの立場も
PCエンジン版とは大きく異なります。
人とは違い、羽の生えた彼を
「神」としてあがめている
部分は変わらないのですが、
「セルセタの樹海」では
エルディールが世界の記録や情報を管理していた
という部分が大きく異なります。
PCエンジン版ではたくさんいた有翼人の
最後の一人がエルディールでした。
寿命以外はほとんど人と変わりなく過ごしていた彼のもとに
「太陽の仮面」の力の復活をもくろむグル―ダたちが現れたのです。
静かに暮らしていただけなのに
有翼人だったため狙われた彼は、
ただただかわいそうな人物でした。
今作では神としての力を持ち行動している
彼とは大違いですね。
セルセタの樹海がPS4で「改」登場!
2019年にはPS4版で「セルセタの樹海:改」が発売されています。
その違いは、
- PS4に合わせて高画質、高音質化されています。
- またシステム、操作周りなどをPS4に合わせて最適化!
より快適な操作でゲームが楽しめます。 - トロフィーも共通となってます。
新しいシナリオが追加、とかそういうのは特になさそうです。
セルセタの樹海をやったことがない、
またはPSVitaを持ってなくて諦めてたあなたは、
せひこの機会にプレイしてみてください。
最後に
お勧め度:★★★★★
やってみた感想
私はイース8の後にこの作品をプレイしているので、
戦闘システムや探索・素材採取などの面で
少し物足りなく感じてしまいました。
キャラクターに関しても
そこまで思い入れのあるキャラクターがいない
という事もあげられますね。
所々でPCエンジンの話を思い出して、
似てるところと違うところを探しながらのプレイは
新鮮で面白かったです。
PCエンジン版では完全に被害者で理不尽な感じでしたが、
今作では納得できる終わり方だったのもよかったです。
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